F1ニュース日記 -好調をキープして迎えるノリスの2回目の母国レース

 ランド・ノリスが無観客でレースを続ける様子について語っていた。2020年に入って、好調を続けるノリスが、母国で迎える2連戦をどのように感じているのか、彼が語った言葉を見てみよう。

Norris: F1 races feel "more like Formula Renault" without fans
Grands Prix have felt more like Formula Renault events than Formula 1 thanks to a lack of fans this year, reckons McLaren's Lando Norris

 僕はファンに会えないのが本当に寂しいよ。ファンが起こしてくれる雰囲気が恋しいね。ファンがいないサーキットはまるでフォーミュラルノーやF3のようだよ。あるいはカートのレースみたいだね。だけどこれらのレースはショーというよりはレースをするために来てるという意味合いが強いんだ。だからF1にファンがいないのは変な感じだよ。

 去年はホームレースで素晴らしい体験をしたんだ。キャンプサイトに行って、何千というファンの前のステージに立ったのはただただ素晴らしかったんだ。だから今年はこれが見られないというのが寂しいんだ。ファンのみんながホームレースというものを作り上げてくれるからね。

 シルバーストンが僕にとってのホームコースなことには変わりないけど、そう呼べるのはファンが僕らを楽しませてくるからであって、僕が家から通えるサーキットでレースをするからではないんだ。だからとにかく今年のようにファンがいない状態が変で仕方がないんだ。

https://www.autosport.com/f1/news/150865/norris-f1-races-like-formula-renault-without-fans

 このようにノリスはファンがいない中でのレースの寂しさを率直に語った。今年は開幕戦で3位表彰台を獲得し、3戦を終えた段階でチャンピオンシップでは4位に付けている。キャリアハイの状態で、母国イギリスに入るノリスにとって、ファンの声援を受けられない寂しさは人一倍あることがこの言葉から伝わってきた。

 シルバーストンでもマクラーレンが強さを見せられるチャンスはあるだろう。ご存知のように、シルバーストンは高速コーナーがF1のカレンダーの中でも随一の多さを誇っており、パワーとダウンフォースのバランスが非常に求められるサーキットだ。パワーが求められるレッドブルリンクの予選では4位、6位と付け、ダウンフォースのバランスが求められるハンガロリンクでも予選ではしっかりQ3に進出し、Q3で8位という結果を残した実績があり、パワーとダウンフォースの両方を見てもノリスにとっては良い材料を持っている。当然、レーシングポイントもメルセデスPUを使って強力なパワーで挑んでくるので、簡単にとはいかないだろうが、その激しい戦いで我々を楽しませてくれるはずだ。

 観客はいなくてもTVの前で大きな声援を送るファンに最高のレースを見せられると同時に、この位置を守り抜くことができるか、ノリスにとってこのシルバーストンでの2連戦は今シーズンの大きなターニングポイントとなりそうだ。

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