ハンガリーGPのレース後、話題になった1枚の写真があった。それにはランド・ノリスがメカニック達と一緒にクルマの片付けをしている姿が映っていた。多くのF1ファンがその姿に魅了され、いいねがおよそ7万7千個付けられた。

この画像の裏側のストーリーをノリスが明かしていたので、今回はそれを紹介したい。
クルマの片付け作業をするのは、エンジニアとカート時代にやったことがあるんだ。僕はいつもこういう作業が大好きだったんだ。これまでの経験を通して、カートからF1に変わっただけなんだ。
F1の作業はもともと2018年にFP1を走ったときからやっていたんだ。2019年も毎レースはできなかったけどやれる時はやっていたよ。でも帰りのフライトが月曜日になるときはだいたいやっていたかな。日曜日に帰るときは、レースのあとにミーティングをやって、空港にいって、家に行くから時間がないんだ。僕にとってはこういう作業を通して、メカニックとコミュニケーションを取れるチャンスにもなっているんだ。
僕が作業をすることで、チームにもメリットがあるんだ。メカニックたちは週末の間ずっと働き詰めで、さらには3週連続でレースをしなければならないんだけど、僕がこうやって一緒に作業することで、彼らの仕事が楽になるんだ。別に3週連続開催だからという理由で手伝っているわけではないんだ。これまでもやっていた経験があるし、一緒に作業することで得られるものがあるからなんだ。それが僕にとって楽しみな要素にもなっているんだよ。
ジョークをいったり、笑いを取ったりしてメカニックやエンジニアと過ごす時間を楽しめているよ。だから家にすぐに帰ってベッドで横になったり、Netflixを見るよりは、F1マシンに触れるほうが僕はいいんだ。
https://twitter.com/LandoNorris/status/1284968655550283776?s=20
このように作業をしている姿の裏側には、純粋にモータースポーツが好きで、一度クルマを目の前にすれば黙々と作業をして、仲間との時間を楽しんでいるという。しかし、今のF1の状況を見れば、無観客でのレースが続き、さらには現地にいるチームスタッフもかなり限定的になって、ハードな仕事を要求されていることを考えれば、この1枚の写真が我々に伝えてくれるものもいつもよりも濃くなって現れている。
モータースポーツを愛して、仲間思いなノリスがこれらの経験を通して、仲間と一緒に前に歩み続けるノリスの姿には、純粋に感銘を受けた。この姿勢が報われる日を我々も楽しみに待ちたいところだ。
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