短期決戦となるF2、チャンピオン候補は?

 今回は昨日のF3に引き続いて、F2の注目ドライバーを紹介していこう。

 今年のF2の最大の特徴としては、去年のF3で戦ったドライバーが7人もいるということだ。特にプレマでチームメイトでありながらチャンピオン争いを繰り広げていた、ロバート・シュワルツマン、ヨハン・ダルバラ、マーカス・アームストロングがF2でどこまでポテンシャルを発揮できるのかは大きな注目ポイントだ。昨年はシュワルツマンが激戦の末にチャンピオンを獲得したが、今年はこの3人が誰がトップに立つのか、あるいはF2のチャンピオンも獲っていくのか、予想もつかない戦いに目が離せなくなるだろう。

 その強いF3出身ドライバーを迎え撃つのが、継続してF2に参戦するドライバー達だ。中でも今年も大きな注目を集めているのがミック・シューマッハだ。シューマッハに関しては興味深いデータがある。シューマッハが参戦してきたこれまでのシリーズ、F3ヨーロッパ選手権、ドイツADAC F4のいずれも2年目でランキング1位または2位を獲得している。今年はシューマッハにとってまさに2年目のシーズンとなり、この傾向で言えば好成績を残すチャンスが大いにある。昨年はハンガリーで1勝を上げただけで、他は精細を欠くこともあって満足な成績は残せなかった。今年は昨年の失敗を大いに活かしてどこまでステップアップできるのか、重要な1年になりそうだ。

 しかしシューマッハの行手を阻もうと強いライバル達が立ちはだかる。それはF2で2年以上のキャリアを持つ、ショーン・ゲラエル、周冠宇、カラム・アイロット、ジャック・エイトケン、松下信治、アーテム・マルケロフと経験を多く積んだドライバー達だ。彼らはF1にステップアップするためには、これ以上F2で足踏みをしている余裕もなく、勝利に飢えているドライバーがほとんどだ。彼らが黙ってチャンピオンの座を譲るはずもなく、誰がこの混戦から抜け出すのかは注目したいところだ。

 今シーズンのF2はまだフルシーズンのカレンダーが確定しておらず、今発表されている8ラウンド16レースでの打ち切りも十分に考えられる。従来通りのシーズンを過ごしても激戦が予想されていた中で、さらに短期決戦となると序盤での成績が大きくチャンピオンシップと今後のキャリアを左右すると言っても過言ではない。これまでにないほど大きな重圧がかかるシーズンとなるが、その中で強さを見せたドライバーが真のチャンピオンとなる。かつてないほど、チャンピオン候補が並ぶが、結末はどのようになるのか、1戦たりとも目が離せないシーズンが始まろうとしている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました