開幕直前!2020シーズンのF3注目ドライバー

 いよいよ今週7月5日に、F1、F2、F3が史上初めて同時に開幕する。昨シーズンチャンピオン争いをしてきたドライバー達が卒業し、新戦力が多く加わっているF3はこれまで以上に激戦必至が予想される。そこで今回は、前例がないほどの激戦となり得るF3に参戦する注目ドライバーを見ていこう。

 まずは昨年のチャンピオンチームの名門プレマから、フレデリック・ヴェスティだ。デンマーク人の18歳で、昨年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権のチャンピオンだ。マカオでは2度出場したことはあるものの、F3シリーズにはルーキーとして参戦する。特筆すべきは昨年のヨーロッパ選手権で24レース中13勝、表彰台も20回上り、今年F3で戦うライバルたちを堂々と退けて、圧倒的な強さを見せた。また安定感も抜群で、このシリーズの全レースでポイントを上げている。この安定感でF3もチャンピオンとなれるか大きな期待がかかるところだ。

Frederik Vesti
Formula 3

 続いてはハイテックGPからリアム・ローソンだ。ローソンはニュージーランド人ドライバーの18歳でレッドブル・ジュニアドライバーの一人だ。彼にとって2年目のシーズンとなるが、強い自信を持ってシーズンに挑む決意を明らかにしている。

 チームスタッフのみんなはオフの間もプロフェッショナルかつハードワークをしてくれていたから、今年は十分にチャンスがあると思うし、彼らと一緒に戦うのがとても待ちきれないよ。プレマは去年他を圧倒していたわけだけど、僕らは彼らを倒すためにオフの間頑張ってきたし、今年は十分に戦うチャンスがあるよ

https://www.fiaformula3.com/Latest/1NLdwcldFzB1IkcuCJTgbV/lawson-and-hitech-ready-to-take-the-fight-to-prema

 ローソン自身は、今年初めに開催されたTRSで2年連続のチャンピオン獲得を目指すが、惜しくもそれを逃し、精神的には悔しさが残っている。その悔しさをF3の中で晴らせるか、2年目らしい経験と合わせて競争力を高めてくるローソンに注目したい。

Liam Lawson
Formula 3

 3人目の注目ドライバーは、HWAレースラボから参戦するルーキーのエンツォ・フィッティパルディだ。フィッティパルディはF1ワールドチャンピオンのエマーソン・フィッティパルディの孫で、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属する18歳だ。フィッティパルディもヴェスティ同様に昨年のヨーロッパ選手権に参戦し、ランキング2位を獲得している。昨年は優勝こそ2回にとどまったものの、表彰台は13回と上位で安定した成績を収めていた。F3の中で唯一のFDAに在籍するドライバーとして、どこまでの成績を残すことができるのか、覚えておきたい一人だ。

Enzo Fittipaldi
Formula 3

 最後の注目ドライバーはチャローズ・レーシングシステムのイゴール・フラガだ。フラガはこのブログでも何回か取り上げているが、それは今年初めに開催されたTRSでルーキーながら初のチャンピオンを獲得したからだ。フラガは石川県金沢市育ちのブラジル人で、グランツーリスモをスポンサーに持つeSports出身のドライバーだ。初めてeSports出身のドライバーがF3のメインシリーズに参戦するが、名だたるライバルを前にして、F3でもその強さを見せることができるのか、今年のF3の中で最も興味深いドライバーと言ってもいいだろう。

Igor Fraga
Formula 3

 今年も10チーム、30人のドライバーが参戦するF3だが、その一部を挙げただけでもその経歴はどれも素晴らしいものがある。F3に関していえば、昨年と同様に8戦のスケジュールで行われるものの、壮々たるメンバーが名を連ねる中で、混戦は避けられないだろう。毎戦違う勝者の誕生も十分に考えられるF3は、今年こそ目が離せないシーズンになるだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました