一部のチームが2週間を切ったオーストリアでの開幕戦に向けて、実際のサーキットで事前テストを行う中、テストを実施していないチームもある。その一つであるハースのギュンター・シュタイナーはその理由と実施しないことに対する影響の有無を述べていた。

シュタイナーはシェイクダウンを実施しない理由とその影響度について次のように語っている。
シェイクダウンはやらないよ。もちろんフィルミングデーを使うべきだという意見もあるが、我々はそれができるほどのキャパを持っていないんだ。
もちろんシェイクダウンをすることにメリットはあるけど、重大なものではないはずだ。我々はファクトリーで日々クルマを完成させるためにソーシャルディスタンスを保ちながらハードワークしているから、この先のシーズンに対してそれほど心配はしていないよ。
私たちはガレージにいなくても新しい形式の練習をしているんだ。それはシェイクダウンの代わりになっているけど、もし経済的に余裕があるならもちろんサーキットでやりたいよ。
とにかくチームのみんなは頑張ってくれているから、結果を残すためにはいくつかリスクを取らないといけないと思っているんだ。私たちはできる限りベストを尽くすし、オーストリアでは良い結果が得られると思っているよ。レースに向けて何の心配もしてないね。
確かに今は各チームがファクトリーの中にピット設備を建てて、ピット練習をするケースがある。おそらくハースはそのような環境で、ソーシャルディスタンスを保った新しい形式での作業体制の確認を行なっているのだろうが、やはりガレージ内での作業性や人との距離の取り方などを完全に再現させるのは難しい。
シュタイナーはこの懸念に対して何の心配も要らないと言っているが、結果は果たしてどのように出るのか。現在テストを実施しているのは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、レーシングポイントと半分のチームが実施しており、残りのチームの実施状況は未だ不明だ。レースが始まった時には、テストを実施したチームとそうでないチームで戦力を分析してみるのも面白い要素となりそうだ。
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