F1ニュース日記 -イギリスの第2戦は柔らかいコンパウンドを採用か?

 来月からいよいよ待望のシーズン開幕となるが、シーズンが短縮となり予定されていた全てのサーキットでの開催ができなくなったため、オーストリアとイギリスでは既に同じレイアウトで2連戦が予定されている。そのうちイギリスの2戦目、70周年記念GPでは1戦目のイギリスGPとは異なったタイヤコンパウンドを持ち込むことをF1が検討しているとAutosportは報じている。

Tyre compounds will switch for second F1 race of Silverstone double-header
The FIA and Formula 1 have enacted a plan to add interest to the second race of double-header weekends by changing the tyre compound choices between races

 ロス・ブラウンは異例のシーズン開催向けてファンを退屈させないための要素を盛り込むための検討を行なっていることを示している。

 ダブルヘッダー第2戦の金曜日は各チームデータを持っているので、退屈な時間となるかもしれないが、そうならないようにできないか考えているんだ。チームにとっては慌てふためいている姿を見られたくないかもしれないが、これはとても小さな変化なんだ。それはタイヤコンパウンドやそれに相当するものの変化だからだ。コンパウンドが変われば、第2戦はまた違った仕事が必要になるだろう。

https://www.autosport.com/f1/news/149913/f1-reveals-tweaked-tyres-for-second-silverstone-race

 まだこの提案は検討の段階で正式には決まっていないが、ファンを退屈させないためには良い案かもしれない。去年のイギリスGPでは最も硬いコンパウンドのC1、C2、C3の組み合わせが採用され、多くのドライバーは1ストップ作戦でレースを戦った。今年は去年と同じ仕様のタイヤが採用されるため、同じコンパウンドになれば戦略も同じにだろう。基本的に現在のF1はオーバーテイクが難しく、苦労して他車を追い抜いていくよりは、ピットストップの回数を減らして自分の順位をなるべくキープしてチャンスを狙うトラックポジション重視の戦い方が主流だからだ。

 そこで、第2戦にC2、C3、C4の一段柔らかいコンパウンドを持ち込むことで、タイヤのタレが大きくなり1ストップだったレースも2ストップに切り替わるようになるかもしれない。そうすると、各チームのマシンのタイヤへの優しさや、正確なピットストップが求められ、第1戦と違った要素が結果に影響を与えるかもしれない。

 オーストリアもダブルヘッダーの開催となるが、これに対しては準備の都合でこのコンパウンドの変更はできないということだが、同じコンパウンドで行うオーストリアと違うコンパウンドが持ち込まれるイギリスでどのような変化があるのか、興味深い比較ができそうだ。

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