F1ニュース日記 -2020年の改訂レギュレーションが発表! スポーティングレギュレーションの変更内容は

 今日から順次ファクトリーが再開され、7月の開幕に向けて具体的な準備が始まっている。そして昨日FIAからは、新型コロナウイルスによる影響を鑑みて、2020年から2022年にかけてのレギュレーションの変更が発表した。今回は2020年のスポーティングレギュレーションの変更内容を見ていこう。

World Motor Sport Council approves changes to 2020, 2021 and 2022 FIA Formula 1 Regulations
Updates to Sporting, Technical and Financial Regulations confirmed

 まず10章のテストに関わるレギュレーションについて変更が入っている。その一つが今回の大きな変更点となったPUのベンチテストの制限だ。FIAによれば、コスト的な問題を少しでも柔らげるために今回の規則を追加したということで、文章中にも多くの変更点が追加されていた。

 ここで定められているのは、大まかにいえばPUのベンチでのテスト時間が制限されることになり、これは2020年から2025年までの長期的に適用されるものとなった。2020年に関しては、設置できるテストベンチが9つ、その稼働時間は最大で4800時間に制限され、一度に稼働できるのは600時間までとなった。

 このテスト制限によって各PUサプライヤの開発も実質的に制限されることとなり、テストに大きなコストをかけることを阻止し、実力の格差を広げないための策が取られた。

 続いて新たに規則に加わったのはオープンイベントとクローズドイベントの定義だ。これは21章の中に記載されており、オープンイベントは従来通りチーム関係者、観客、メディアを制限なく動員するもの、クローズドイベントとは観客の動員を許可しないものと定義された。

 クローズドイベントに参加できるチーム要員については、次のようなレギュレーションも追加された。「クローズドイベントの開始からレースの最終結果が提示されるまで、各チーム80人を超える要員のサーキットへの入場は許可されない」と、これまでは車両整備に直接関係するメンバーの入場が60人までと定義されるのみだったが、それ以外にチームの要員が80人までと、感染拡大を最小限にするために制限をかけた格好となった。

 タイヤについても一部変更が加わっている。24章でタイヤの供給について規定がなされているが、今回は追加仕様のタイヤに対するテストの規定が変更されている。

 具体的には将来的なタイヤの仕様の変更のために、P2の残り30分で追加仕様タイヤのテストを実施しなければならない。タイヤサプライヤはテストのスケジュールを各競技者ごとに定め、サプライヤによって定められたコースやテスト仕様以外の内容で走行することは認められないということだ。今年はシーズンの短縮かつ圧縮によって当初計画されていたインシーズンテストも行えない状況だ。このため、追加仕様のためのテストをFP2のラスト30分で実施するようになる。

 通常、FP2のラスト30分は各車がレースに向けたロングランを行い、タイヤのデグラデーションやセットアップを確認することに当てられていたが、今回のこの変更によってこの時間を別な機会に代替する必要が出てきた。FP2のスケジューリングもこれからは大きな変化点として現れるようになった。

 以上がスポーティングレギュレーションの変化点だが、実際にレース観戦する時に変化がみられる内容ばかりなので、事前に内容を確認して近づく開幕に我々も準備を進めたいところだ。

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