ロマン・グロージャンがSkysportsのvodcastで、今大きな話題となっているドライバーの相次ぐ移籍についてコメントを残している。その中ではルノーからの復帰も噂されているフェルナンド・アロンソについても言及していたが、過去にルノーでチームメイトを組んでいたからこその意見があった。

この移籍の話には僕も驚かされたよ。中でも1番びっくりしたのはベッテルがフェラーリを離脱することだね。僕は彼がフェラーリに居続けるものだと思っていたからね。
それをきっかけに様々なことが面白いように進んでいったよね。僕は今の状態が終わりだとは思っていないよ。ルノーにシートが空いていて、(フェルナンド・)アロンソがそれに座るっていう噂も出ているよね。
アロンソは間違いなくグレイトなドライバーだよ。いつでも自分に厳しく挑戦し続けているからね。彼は1回ルノーに戻ってきたけど、その時(2009年)は明らかにベストなクルマじゃなかったからね。だからうまく行かなかったね。
でもポジティブな面もあるけれどシートがあるからといっても、それが十分にあるわけでもないんだ。金銭的な面から見ても面白いよね。チームや世界中の企業がコロナ禍にあってベストな状況じゃないからね。何が出てくるか様子を見てみよう。
https://www.skysports.com/watch/video/sports/f1/11991646/f1-vodcast-grosjean-talks-f1s-big-topics
一連の移籍騒動に対しては驚きを見せたグロージャンだったが、彼自身はこれで終わりとは思っていないという。確かに、ルノーの残り1席は空席で、さらにメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスも今シーズンを持って現在の契約が終わる。この2人について契約延長とならなければ、さらに大きなシートが動く可能性もあり、注視が必要だ。
アロンソの復帰も噂されているが、ルノーとして3度目の加入を実現させるためには、彼にとって勝てるマシンを与えるのが必要条件と考えられる。フェラーリからマクラーレンへ移籍した2015年も「これでチャンピオンを目指す」と意気込んだものの、理想通りの結果は残せず、最終的に現在F1から離れることになっている。
常に勝利を求めて、インディやWECなど様々なチャレンジを続け、ストイックに戦うアロンソにとって、優勝への明確なビジョンが示されなければ彼を引き込むのは難しいだろう。2度のチャンピオンにふさわしいクルマを用意するか、それに匹敵する計画をルノーが提示できなければ、アロンソの復帰は叶わないように思う。
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