メルセデスのトト・ウォルフは今後のドライバーを決める要素とその考え方について、F1.comの中で語っていた。

2020年を持ってルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスとの契約が切れる。また現在のドライバーマーケットを見ると、セバスチャン・ベッテルがフェラーリから離脱する情勢もあり、メルセデスも今年は今後のラインナップを検討しなければならないシーズンになっている。そこで今のチームとしての考えをウォルフは明かしている。
候補となるジュニアフォーミュラ時代の結果を見れば、チームメイトと比較して、そのチームメイトはさらに他のチームとも比較が取れる、そしてそこには重要な秘密があるんだ。
どのようにしてチームの構成にドライバーを合わせようか?何がチームメイトとなるドライバーを動かすことができるだろうか?将来の計画は何か?
全てのファクターが入り混じっているから、私たちは議論をして、意見を出し合っているけどそのほとんどが同じ意見を持っているんだ。
私は多くのことをドライバーに任せているんだ。たとえ急を要しないものであっても、コミュニケーションの取り方についてはドライバーに任せているよ。バルテリには話したことはないけど、彼は個人的に良い位置に立っているし、それであれば私もハッピーだ。
ルイスとはとても深い契約を結んできて、今もWhatsappで頻繁にやり取りしていて、常にお互いのことを共有しているんだ。
https://www.formula1.com/en/latest/article.revealed-wolff-explains-mercedes-driver-selection-criteria-as-team-looks-to.7zIjznL4KicrHC24bANWyD.html
このコメントから考えるに、ウォルフは一緒に仕事をするときにはある程度の自由は持たせるが、それはチームとドライバーの信頼があってこそのことだということがキーポイントとなりそうだ。チームとしての目標をしっかり理解して、それを最優先に実行できるドライバーこそがメルセデスが求めているもので、各自が本来やるべき仕事に集中できる環境こそメルセデスが2014年以降チャンピオンを獲得できている要因と考えられる。
その環境を今後も続けるためには、それに見合ったドライバーを座らせることは絶対条件となる。それを考えると、ハミルトンとボッタスはメルセデスにとって現時点でベストな選択と考えられるが、ベッテルだけでなくジョージ・ラッセルも一人の候補として挙げられるだろう。今後メルセデスがどのような判断をするのか注目が集まるが、決断がなされたときは、今回ウォルフが語った基準がキーポイントとなるところは抑えておきたい。
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