F1ニュース日記 -サインツがフェラーリと契約!サインツが残したフェラーリに対する楽しみとマクラーレンへの感謝

 セバスチャン・ベッテルのフェラーリからの離脱が発表されてから2日後、空席となったシートに座るのはカルロス・サインツと発表された。サインツは2021年と2022年の2年契約で、フェラーリの歴史の中でも類を見ない、シャルル・ルクレールとの若いドライバーコンビが実現することとなった。チーム代表のマッティア・ビノットとサインツが残した言葉を見ていこう。

 カルロスが2021年からフェラーリの仲間入りすることを発表できて嬉しいよ。5年間彼をチャンピオンシップで従えて、カルロスはタレントに溢れて、技術的にも成熟して、我々のチームに属するに相応しい活躍を見せて成長してきた。F1の頂点に戻るため、私たちは新たな船出を迎えることになった。これは長旅で、現状の経済的にもチャンピオンシップ的にも厳しい状況を見ると苦難も伴うものになるだろうが、これを制するためには今までとは違った方法で挑戦しなければならない。

 シャルルとカルロスは、フェラーリにとって過去50年の中で最も若いドライバーの組み合わせとなるが、ドライバーとしての素質や性格をもってすれば、我々が掲げた目標を達成することのできる二人だと信じている。

https://www.ferrari.com/en-EN/formula1/articles/carlos-sainz-scuderia-ferrari-season-2021-2022

 とビノットはチームリリースの中でコメントを寄せている。一方でサインツは次のように言葉をリリースに残している。

 2021年にフェラーリをドライブすることが決まってとても嬉しいし、将来このチームで働けることにエキサイティングな気持ちだ。僕はまだマクラーレンと大事な一年を過ごすことをまずは楽しみにしているよ。

https://www.ferrari.com/en-EN/formula1/articles/carlos-sainz-scuderia-ferrari-season-2021-2022

 とフェラーリに乗れることに楽しみを持ちながらも、まずは目の前のマクラーレンと戦う最後のシーズンに集中する姿勢を表している。そのマクラーレンに対してはこれまでのチームとの時間に対して感謝のメッセージを動画で残している。その中ではチーム、ファン、そしてチームメイトのランド・ノリスへの感謝が彼の口から直接語られており、その内容はとても心温まるものだ。

 サインツ自身も動画の中で言っていたが、2019年シーズンのスタートは決してベストではなかった。しかし、「家にいるような感覚」でチームと良いコンビネーションで成績を伸ばし、最終的にはコンストラクターズ4位を果たし、彼自身もブラジルで初の表彰台を獲得している。2019年シーズンだけを見ても、サインツの成長ぶりは計り知れないもので、それは2020年シーズンも続くだろう。そして、2020年シーズンでサインツが更なる成長が見れた時、来年からのフェラーリでの活躍がより期待できるものになるはずだ。

 今回、フェラーリ、そしてサインツから起用した、起用された理由を明言するコメントは見られなかったが、2019年におけるサインツの活躍が今回の就任の決め手の要因となったことは想像ができる。そして奇しくもサインツが最も尊敬するフェルナンド・アロンソが歩んだチームの経歴を、綺麗になぞってフェラーリにたどり着く。

 サインツがアロンソに肩を並べるには、優勝とワールドチャンピオンを残すばかり。様々な変化が待つ、2021年と2022年シーズンにおいて、彼の肩に伸し掛かる期待は、これまでのキャリアでは比べ物にならないくらい大きなものになるだろう。そのステップアップとして、重要な一年が今シーズン待ち構えており、我々もフェラーリドライバーとして準備を進めるサインツの姿を追いかけていきたいところだ。

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