ルイス・ハミルトンがメルセデス公式のYoutubeで配信されたインタビューの中で、これまでのレース生活で休暇を取るかどうかについて言及していた。2007年にデビューしてから今年で14年目となるが、1度もグランプリを休まずに参加してきた。そのハミルトンが初めて休暇について具体的なことを口にしていた内容となっていたので、今回はその発言の内容を見てみよう。
僕はとても寡黙な人間なんだ。僕は自分自身の時間を楽しむし、それを持つことが本当に大事なことなんだと思うんだ。
そういう意味では僕はワーカホリックだね。一度リズムに乗り出したら動きっぱなしで、トレーニングしたり、バランスを見出したりということをずっと繰り返しているんだ。そういうチャレンジが好きなんだよ。だから時間も早く流れていくんだね。あまり考え過ぎないのも良いことなのかもしれない。でもみんなと同じように一人の時間に夢中になっている時に、チームの仲間や友人と会えないのは寂しいね。
過去5年間くらいは僕自身の体と精神的なもののために休みを取るべきかどうかを考えたね。でも離れることはできないね。アスリートにとって1年くらい離れて復帰することは決して良いことではないと思う。
技術がすごく早く発達するから、クルマの開発においてもトップに居続けなければならないから、休暇を取ることは良い選択肢ではないよね。でも部分的な休暇は今までもあるわけだし僕自身もそれを楽しんでいるし、それによって気持ちもリフレッシュされるし、健康になっているように思うよ。
ある日は気の緩んだ日になるだろうし、またある日はメリットになることもある。でも僕がキーポイントだと思うのは、自分が今までにやったことのないことを実践して楽しめるものを探すことなんだ。そして1番重要なのは時間を無駄にしないことだよね。
https://youtu.be/MpARrFiYl_A
インタビューの中でも様々な思いを巡らせながら、自身の考えを口にしたハミルトンだったが、一度もグランプリを休まなかった彼から発せられた言葉は「休暇は良いことではない」ということだった。「ワーカホリック」、「時間を無駄にしない」という彼の言葉からあるように、休むことによって一度見出したリズムをまた元に戻さなければならない、自分自身の成長のスピードを緩やかにさせることが、彼にとってストレスになりかねないのだろう。
ハミルトンは1度たりとも休まない代わりに、毎年必ず何かしらの領域に対して成長してきた。それは普遍的な事実であり、彼にとっての勲章でありモットーだ。休みを取ることの是非は、人によって異なる意見があるが、少なくともハミルトンはここまで休まなかった成果が歴代2位のワールドチャンピオン獲得数に繋がっているといえる。今年メルセデスとの契約が切れるハミルトンだが、今後の人生のためにどのようなオプションを用意し、さらなる成長へと繋げるのか、彼の行動によって私たちの楽しみもまだ続きそうだ。
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