F1回顧録 -ビノットが明かすイタリアGP勝利の舞台裏

 2019年のイタリアGPではシャルル・ルクレールの手によって、フェラーリに2010年以来の地元優勝がもたらされた。その勝利についてマッティア・ビノットがF1公式のYoutubeチャンネルのインタビューの中で振り返っていたので、その言葉を見ていこう。

Mattia Binotto Reflects On Ferrari's Home Win At Monza 2019 | F1 Rewind

 その前に、まずは2019年シーズンのイタリアGPまでのフェラーリを思い出してみよう。開幕前のバルセロナテストでは連日トップタイムをマークし、盤石の形でテストができ、メルセデスよりも速いという印象を付けたことで、V6ターボ時代となって初めてメルセデスを破るチームとして期待されていた。ところが開幕してみるとバーレーンではルクレールが初のポールポジションを獲得したにも関わらずPUトラブルが出たり、バクーでも予選でのタイヤ選択を誤ったことでルクレールのミスを誘い優勝を逃したりと再三にわたってチームの戦略ミスが目立ち、期待通りの成績が残せない状況が続いていた。

 しかしマシンのポテンシャルとしてはメルセデスにも引けを取らないものを持っており、特にストレートでの速さはピカイチだった。そのため、シーズン後半戦であるベルギー、イタリアといったサーキットでは、フェラーリが勝つチャンスが高いサーキットとして注目されていた。そしてその注目に応えるように、ベルギーではルクレールが友人であったアントワーヌ・ユベールを前日に失うという悲しみを乗り越えてF1での初優勝を収めた。この一連の流れについてビノットは次のように語っている。

 まずベルギーに来た時には、ハンガリーで最悪の成績となっていたが、我々はスパやモンツァでは速いという見方をされていたので、とても大きなプレッシャーがかかっていたんだ。スパでは無事に勝つことができて良かったが、モンツァは地元ということもあってさらにそのプレッシャーは大きくなっていたよ。でもベルギーとイタリアの間には、水曜日にフェラーリの90周年を祝うイベントがあったので、そこでたくさんの声援を受けたことで、モンツァに向けてアドレナリンが高まっていたんだ。

 ベルギーの時点ではすでにチャンピオンを取れるような状況ではなかったものの、オーストリア、ドイツでレッドブルが優勝したことにより、コンストラクターで2位を取ることに対して黄色信号がかかっていたので、フェラーリとすれば単純に地元での優勝がかかっているプレッシャーだけでなく、屈辱的なレッドブルに対しての敗北も目前に迫っていたので相当な危機感がチーム内にあったことが伺える。

 そのような危機感の中があり、ベルギーの優勝を提げた形での母国レースともなったので、チーム内にも緊張感はいつも以上に漂っていたと思うが、ビノットによれば各スタッフはモンツァに来た時には、誰もが重要なレースであることを理解していたのでよく集中できていたと明かしている。

 またこのインターバルの中での二人のドライバーの様子についてもビノットは明かしていた。

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