ダニエル・リカルドが自身のTwitter上で、「十分に評価されていないドライバー5人」として紹介していた。現役F1ドライバーならではの視点で、かつ実際に戦ったドライバーの名が連なっているので、今まで知り得なかったドライバーの特徴が明らかにされた。
まずリカルドが挙げたのはマーカス・エリクソンだった。リカルドとエリクソンは2009年のマカオGPで共に戦ったということだが、リカルドから見ればその時の速さはF1に行けるレベルに達していたということだ。
しかしエリクソンはデビューしたケータハムから恵まれたチームには在籍できなかったのは彼のF1人生に大きく影響してしまったことは否めないが、現在はインディカーへ戦いの場を移しており、彼が持つ真の速さを参戦するシリーズが変わっても見てみたいところだ。
2番目に挙げられたのはジュール・ビアンキだった。ビアンキは2014年の日本GPの事故によって、自身の夢であったフェラーリからレースに出てチャンピオンになることは叶わなかったが、リカルドもその姿を心待ちにしていたことがこのツイートから伺える。リカルドはビアンキとカート時代から面識があったという事だが、その時からビアンキに対する周辺の扱いはF1ドライバーのようだったとも明かしている。このことからビアンキの持つタレント性はライバルのドライバーであっても認めるものだったこともわかる。
ここで印象的だったのは次の言葉だ。
シャルル(・ルクレール)はジュールが歩もうとしていたサクセスストーリーをやっていると思う。
https://twitter.com/danielricciardo/status/1250365914672848896?s=21
ルクレールとビアンキの関係は実の兄弟のようなもので、その結びつきは我々が思うよりも非常に強固だろう。その関係性がある中で、ルクレールがフェラーリでワールドチャンピオンを取った時どのような光景が広がるのか、リカルドの言葉からそれに対する期待が膨らんだ。
3番目に挙げられたのは、ヴィタントニオ・リウッツィだ。リウッツィはリカルドにとってF1での最初のチームメイトで思い出深いドライバーの一人だろう。特にリカルドが評価しているのは、リウッツィのカート時代での強さで、“シューマッハ“のようだと表現している。しかしエリクソンと同様チームに恵まれず、その才能をF1で見せることはできず、2011年を最後にF1の舞台から離れている。
リウッツィのカート時代の戦いを見たことはないが、リカルドがこれだけ評価しているのを考えれば、我々もその姿を見たかったが、これもF1の厳しさの一部なんだと自覚させられる。
コメント