アルファロメオのチーム代表、フレデリック・バスールは、今後F1活動が再開したときの状況について、戦いが今まで以上に厳しくなると警戒感を示している。

Alfa: F1 delays make it "more difficult" to recover a bad start in 2020
The intense run of races once the Formula 1 season eventually starts will hamper scope for development if teams are left on the back-foot, reckons Alfa Romeo bo...
現在カナダGPまでの中止や延期が決まり、フランスGPも政府の指導によって開催が行われない可能性が現実的となってきた。その中にあってバスールは今後の活動が再開された時の対応について、次のように述べている。
15レースくらいのレースが行われることになれば、初めから良いクルマを持っていないと厳しくなるのは明らかだ。不可能なことはないから、“無理だ”とは言いたくはないが、もし出だしからうまくいかなかった時はそこからリカバーするのは難しくなる。15レース程度実施されるとなると、我々はまずパーツを確保しておく必要がある。レースの合間にファクトリーに戻れないことも想定して、まずは製造面に力を入れて取り組むつもりだ。
https://www.autosport.com/f1/news/149005/alfa-more-difficult-to-recover-a-bad-start-in-2020
感染拡大に歯止めがかからない状況で今後のカレンダーのことについて考えるのは時期尚早だが、再開された時には開催可能なグランプリで毎週末が埋まることは想像がつく。そうなるとバスールが言う通りファクトリーから現地へのパーツの調達がままならないことが想定される。もちろんアルファロメオのような中堅チームとなれば、製造と開発を同時に行うことも難しいので、そのバランスの指揮がリーダーの腕の見せ所になりそうだ。
封鎖が解除されF1活動も再開された時、今までにない緊張感が各チームの中を駆け巡るだろう。今のうちから再開に向けての段取りを頭の中で構想して、いかに効率よく動けるか、リーダー達の手腕が問われることになり、注視するポイントとなりそうだ。
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