エステバン・オコンは今シーズン、ルノーから2年ぶりのF1に復帰するが、新たにチームメイトとなるダニエル・リカルドとの関係について期待を述べたニュースを今日は紹介しよう。

僕はフォース・インディアで起きてしまったことを繰り返したくはないよ。雰囲気が悪くなるからね。チームメイトと問題があったことでチームとか物事をスローダウンさせることはなかったけど、とにかくペレスとの間での雰囲気が良くなかったんだ。コース上では何度も近づく瞬間があったけど、どれも良くなかったね。とにかくこのようなことはまた起こしたくないんだ。ダニエルとはチェコよりも良い関係を築いていきたいね。
https://www.autosport.com/f1/news/148597/ocon-ricciardo-relationship-a-lot-better-than-perez
と過去の失敗を改めて、新たな居場所では良好な関係を築いていくことを望んでいることを語っている。フォース・インディア時代はペレスとの接触が多く、順風満帆にシーズンを進められなかったことに対してフラストレーションを持っていたことがこの言葉から伺える。
オコンといえば2016年のベルギーGPからデビューしてから、2017年のメキシコGPまで完走をし続けて、その安定感に当初から定評があった。しかし2018年シーズンはアゼルバイジャンやシンガポールでペレスと接触し、リタイアするシーンが目立ち、結果的に2019年シーズンはレギュラーシートを獲得することができなかった。この苦い経験がオコンを原点回帰させるきっかけになれば、ルノーを中団トップへと浮上させる原動力となるだろう。
チームメイトとなったリカルドもオコンと同じ意見を持っていて、争うするつもりは無いと当然のことながらしっかりと意思を表している。リカルドも以前レッドブルでマックス・フェルスタッペンと良好な関係を持続させることができずにいた経験を持つ。同じような境遇を持つ2人がペアとなった時に、どのような反応を見せるのかも今年の注目ポイントとなりそうだ。
中団は今年も激しい超接近戦が予想されているが、中団トップを取るためには2台が安定して入賞し続ける力が必要だ。当然のことだがチームメイト同士で接触し、ノーポイントとなることが最もやってはならないことだ。そのためには、チームの中でもドライバー間の取り決めをきちんと定め、マネジメントしてあげることも必要だ。
昨年のニコ・ヒュルケンベルグとリカルドの関係に対しては目立った接触もなく、ドライバーに対してのマネジメントはそれなりにできていたと思うが、これを今年も持続してチームワークを保たせられることができるかというのもルノーに課されたテーマの一つとなるだろう。
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