F1ニュース日記 -テストで限界を探っていたフェルスタッペン。期待できる効果とは

 マックス・フェルスタッペンはテストの間度々スピンをするシーンが多く見られたが、それは「限界を探っていたからだ」と語った。今回はこの言葉に秘められたものを考えたい。

テストのスピン連発は“限界を探っていたから”。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、新車の仕上がりに満足げ
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1プレシーズンテストにおいて何度もスピンする姿が捉えられていた。しかし彼は2020年用のマシンRB16の安定性について何も心配していないと語っている。

 フェルスタッペンはテストの中で見せたいくつかのスピンについて説明していた。

スピンは単なる結果だ。僕はマシンの限界を試したかったんだ。それにとても上手くいったとも思っている。何回かスピンしたことで、限界がどこにあるか分かったよ

https://jp.motorsport.com/f1/news/verstappen-downplays-skittish-red-bull-car-after-spins/4705027/

とフェルスタッペンは語っており、そのマシンの限界点が探れたことで良い準備ができたとしている。

 この時期にマシンの限界点を探ることでどんなメリットがあるのか考えてみよう。まずマシンの限界点を早めに掴んでいることで、性能を100%近くまで引き出せるようなセットアップを組むことができ、スムーズにレースウィークのクルマ作りに取り組むことができるだろう。またドライバーも限界点が分かっていることで、各コーナーでの走り方も想像しやすく、これ以上やるとクラッシュしてしまう、クルマが壊れるというポイントを分かっているので、未然に無駄なミスを減らすことにも繋がるはずだ。

 逆に限界をテストで見せていることで、ライバルチームに対してレッドブルの強みが分かってしまう恐れもある。今年はテストの全セッションがファンにも中継され、オンボード映像もリアルタイムに配信された。実際にメルセデスのDASもこのオンボード映像が公開されたことで、テスト中に明らかになったという事例がある。これによってレッドブルの戦力分析が行われやすくなり、レッドブルの強さの秘訣もバレてしまうこともあるかもしれない。

 しかしポジティブに考えるならば、テスト中は各チームが自分たちのマシンの成熟に躍起になっているので、他チームの強み、弱みまでに気を取られているような状況でもないので、限界点が分かっても秘訣が知られない以上は問題ないという捉え方もできる。

 いずれにせよフェルスタッペンが限界点をテストで探れたことで、マシンの理解は6日間のテストの中で深められたと言えるだろう。限界点が探れた今、フェルスタッペンは当然のごとくその力を最大限活かすためのドライビングをこれからのシーズンで見せてくれることだろう。メルセデスを止める筆頭候補として注目を集める今、どこまで力を引き出すことができるのか大注目のシーズンとなりそうだ。

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