今年のバルセロナテストも折り返しに入り、3日目の結果を持って各チームは再び調整に入り、来週のテストで開幕前の最終確認を行う。そのため各チームはデータの取りこぼしが無いように、ここで計画していることを完了させることが何より大事なポイントになるだろう。
その中で3日目もトップタイムをマークしたのはメルセデスだった。

周回数としては昨日よりも少ないマイレージだったものの、この日はC3、C4、C5とソフトタイヤでのタイムアタックも行っており、予選時のモードについてよく確認している様子が伺えた。
下の表では、各チームのここまでの3日間の走行距離とベストタイムの平均を表しているが、メルセデスがここまで最多の2299kmを走行しており、その信頼性と安定感は今年も十分にありそうな雰囲気がここからも伺える。

一方で心配が募ってきているのがフェラーリだ。上の表からも分かる様に、3日間のマイレージでは8番目と、メルセデスに対して650km、レース回数にして2レースほど不足しているのが分かる。タイムは初日にシャルル・ルクレールが話したようにテストのアプローチを変えているので、参考にはならないが、このマイレージの少なさが不安を冗長している。また、この3日目のテストではセバスチャン・ベッテルにPU系のトラブルも発生しており、壊れたPUはマラネロへ戻して、新品のPUに交換するシーンもあったので、完璧な状態とは言えないような雰囲気が伺える。
マッティア・ビノットも今の状況について、「メルセデスやレッドブルほど速くない」とも会見の中で語っており、既にメルセデスを破ることに対しての黄色信号が点っているかもしれない。まだテストなので、パフォーマンスについては、開幕戦まで分からないが、この状況はフェラーリにとって望ましくないものではあるだろう。

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