2020 バルセロナテスト 1 Day 2 まとめ -全世界の目線がDASに集まる!レーシングポイントはメルセデスのコピー?

 2日目は初日と同様に各チームはニューマシンの理解に努めていた。その中でF1界に衝撃をもたらす発明がメルセデスから生まれていたことが明らかになった。

 それが以下の動画にあるように、とあるボタンを押したあと、ステアリングを引っ張ったり、押したりしてトー角を変えるDAS(Dual Axis Steering: 2軸ステアリング)だ。

Mercedes' Mysterious Steering Wheel Explained | Formula 1 Testing

 この動画から分かるように、ストレートではトーイン(タイヤを上から見た時に内股)、コーナーの侵入時にはトーアウト(タイヤを上から見るとガニ股)とすることで、ストレートでは直進安定性が増したり、接地面積が増えることによってタイヤの温度を保つことが容易なるメリットが考えられる。同時にコーナーの進入時に元のトーアウトにすることでコーナーの回頭性能は維持できるのもポイントだ。

 このシステムがどこまでの効果をもたらすかは、シーズンが始まってみなければ分からないが、その効果に皆が注目していることは間違いない。しかし、メルセデスはこのシステムの確認だけに留まらない。この日のマイレージは全体として最長の距離を周回しており、クルマ全体を成熟させるための確認作業には抜かりがない様子だ。この日の終盤にはバルテリ・ボッタスにERSのトラブルも発生しているが、この段階でのトラブルにネガティブな様子は無く、むしろ全力で開発をしているからこそのものだと思う。チャンピオンを6度獲得してもなお、このように全力で戦う姿勢を今年も見せているのはまさにF1チームとしての鑑と言えるだろう。

 さて2日目の結果を見てみよう。

 キミ・ライコネンが1:17.091でトップタイムを記録したが、これは去年のQ2でのベストタイムよりも0.8秒近く上回っているが、タイヤは最も柔らかいC5で参考記録程度に考えた方が良いだろう。

 逆にタイムで注目したいのはセルジオ・ペレスだ。ペレスはC3で1:17.347を記録し、去年の予選から0.5秒ほどゲインしている。このレーシングポイントで注目したいのは、クルマの形状だ。今話題になっているのは、去年のメルセデスのW10の形状とすごく似ている点だ。

 レーシングポイントのテクニカル・ディレクターを務めるアンドリュー・グリーンは「これはメルセデスではなくて、レーシングポイントだよ!W10の哲学をベースにしただけだ」と説明していたが、W10の要素はふんだんに使われていることは既に出回っている画像からよく分かる。このW10の哲学を盛り込んだRP20がどこまで速さを見せるかは今後の注目の一つになるが、もしこのコンセプトが正しい方向となるなら中団争いに大きな変化をもたらすことにはなりそうだ。

 逆に一歩出遅れてるように見えるのはルノーだ。この日はダニエル・リカルドが午前中にターン9の縁石に乗った影響でフロアを破損し、エステバン・オコンの走行時間が削られた。またセンサートラブルも発生しており、周回数も2人合わせて93周に留まっており、全チームで唯一100周に届かなかった。リカルドは「クルマの第一印象としてはポジティブだ。ここまでのテストの進捗に不満は無い」と語っているが、周回数だけを見るとこの遅れには少し気がかりになる。残りの4日間でどこまで挽回できるか、ルノーの動きには注目していきたい。

 今年からテストの期間が2日短縮され、次の3日目で1週目のテストは終了となる。3日目に更なるマイレージを稼ぎ、多くの課題をファクトリーに持ち帰って、2週目で更なる成熟を各チームは目指している。この期待に応えるための3日目となるか、注目が絶えないテストになっている。

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