ついにバルセロナで2020年シーズン最初のテストが行われた。去年から大きなレギュレーション変更はないが、各チームとも昨年からどれだけ成長してきたのか、そこに注目が集まる。ここでは毎日、テストのデータとドライバーのコメント、パドックからの話題を含めてテストのまとめをしていく。
まず初日の結果をタイムと周回数、走行距離で見てみよう。

タイムシートを見るとメルセデスが1-2を獲得し、今年もその強さを早速見せた格好だ。バルテリ・ボッタスも午前中の走行を終えてから「特に問題ないよ」と語りながら、ターン7でクルマの動きを観察するほどリラックスした表情を見せていたことから、その状態の良さを表している。
しかしテストで注目したいのはマイレージだ。マイレージが多いだけそのマシンの信頼性だけでなく、その走行機会の多さから得られるデータも多くなり、今後の開発に対して大きなアドバンテージと成り得るからだ。
そして初日から何かしらのトラブルによって赤旗が出ることが多い開幕前のテストだが、今回は1度も赤旗が掲示されることはなかった。これは今年と去年の間でレギュレーションの変化が小さいこともあり、クルマの理解も進んでいることから事前にトラブルシューティングが済まされていることが考えられる。いずれにせよ今年の各チームのマシンの信頼性の高さが伺える内容になった。
さて初日で最多の距離を走行したのは、マックス・フェルスタッペンで、168周、スペインGPの決勝レースは66周なのでこの1日で2.5レース分を走行したことになる。昨年と比べても40周長く走行した。本人は「特に言うことはないけど、間違いなく去年よりは良くなっているね」と現段階では合格点と言えるようなコメントを残しており、滑り出しとしてはこれ以上ないスタートとなったことが伺える。

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