昨日、2月11日フェラーリが新車SF1000を発表した。この新車を目の前にしてドライバー達は今シーズンに対してどのような思いを持っているのか、発表直後に語られたコメントを見ていきたい。
まずはセバスチャン・ベッテルから見てみよう。
去年はスムーズではなかったね。とにかく力をつけるために様々なことをやってみたけど、細かいところでうまく行かないところがあった。今はそこから気持ちを切り替えて強い一年になるように頑張るよ。
クルマや自分の力などすべてを出し尽くすのは簡単なことではないんだ。時には限界に達してしまうこともあれば、行き過ぎてしまうこともある。去年は何が良くて、何が悪いか見失うこともあったからコンストラクターも2位に留まったんだ。新しい年になってまたゼロからスタートするけど、新しいクルマがより良いものを引き出してくれると信じているよ。
https://www.formula1.com/en/latest/article.5-things-we-learned-from-the-spectacular-ferrari-launch.beUMjrtewTlfPb1zK70Fc.html
「昨年はスムーズな一年ではなかった」という言葉からも分かるように、去年はテストで最速と言われていながらも、その後の開発、戦略、ヒューマンエラーなどで取りこぼしが多く、望んでいた結果を残せなかった。今年はその悔しい思いを胸に、また再出発を目指す姿勢を見せている。
一方、シャルル・ルクレールは初のタイトル獲得を目指して戦う一年に向けて最大限の準備をしてきたことを最初に語っている。
僕はこれまでの人生の中でも今シーズンに対して最大限の準備をしてきたよ。体重も3.5kgから4kg減量したけど、この成果にはとても満足しているんだ。この体であればバルセロナに向けて良いものに仕上がっていると思っているからね。
去年は特に失敗から学んだよ。今年はその学んだことからミスを無くして良い成績を残したいね。あとはレースペースについてもフォーカスしているんだ。特にタイヤマネジメントは重要になるんだ。
https://www.formula1.com/en/latest/article.5-things-we-learned-from-the-spectacular-ferrari-launch.beUMjrtewTlfPb1zK70Fc.html
ルクレールは昨年あった失敗を克服するために、やれるだけの準備はしているようにこのコメントから感じた。特に3.5kgから4kgの減量を行うことは非常にタフなことだと思うが、それをオフの間にやるだけの精神力は並大抵の思いだけではできないことだと思う。
また昨年は予選での強さが目立つことが多かったが、逆にレースになるとそれが陰ってしまうことにも目を向けて、タイヤマネジメントを中心にしたレースペースの再構築にも取り組んでいることから、テストからその傾向には注目していきたいと感じるものだ。
昨年のフェラーリの問題点はやはり取りこぼしの多さだろう。特に人が絡むところでのミスは目立った。ベッテルやルクレールが語っていたように、失敗から学んで確実に潰し込んでいくことが今のフェラーリに求められていることだろう。チャンピオン獲得に向けて昨年から多くの課題を残しているフェラーリだが、今シーズンそれがどこまで改善されているのか、テストから注視していく必要がありそうだ。
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