短いTRSのシーズンも残り2ラウンドとなった。
プケコヘのRace1のポールポジションを獲得したのは、リアム・ローソンだ。横にはチャンピオンシップをリードするイゴル・フラガになった。角田裕毅は4位からスタートする。
スタートはイゴルが先頭を取り、ローソンは2位に下がった。角田は3位まで上がる。しかし直後にローソンがイゴルを接触しながらオーバーテイクし、トップとなった。接触のあったフラガはコースオフし、角田にも先を行かれ3位にまで順位を落とした。
3位にまで落ちたフラガだったが、すぐに角田に対して激しいプレッシャーをかけ、序盤から激しいバトルが繰り広げられている。
残り16周のところでエミリエン・デナーがコースオフし、ウォールに接触しマシンを止めた。これによりSCが導入された。直後に赤旗も掲示されレースは中断となった。
残り13周からレースは再開された。角田はリアクションが遅れ、フラガとサイドバイサイドになるが、うまくミスも誘い順位を守った。
残り9周のところで今度はカイオ・コレットがクラッシュした。これでこのレース2回目のSCが導入された。
残り4周からリスタートが切られ、再びフラガが角田に対して激しいプレッシャーをかける。しかし順位は変わらずこのままチェッカーとなった。
優勝したのはローソン、2位に角田、3位はフラガとなった。
今日、ローソンの勝因は1周目での攻防がすべてだった。一度はフラガに先行を許すも、直後のチャンスをすかさず捉え、リスクも背負いながらのオーバーテイクだった。フラガにチャンピオンシップをされてしまった以上、このようなバトルも覚悟の上でしっかりできるのもローソンの強みなのだろう。
チャンピオンシップが佳境に差し掛かっているところで、今日のレースは最後まで目が離せない残りのチャンピオンシップの展開を表しているようなものだった。明日のRace2はリバースグリッドになるが、後ろからスタートするローソンとフラガの戦いに目が離せなくなってきた。
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