いよいよ2週間後に控えた開幕テストを前に各チームは2020年マシンの開発を強力に進めている。その中でメルセデスはPUにいくつかのトラブルがあることを明かした。

メルセデスのPUの開発責任者であるアンディ・コウウェルはERSとエンジンの燃焼形に特に力を入れていると話し、「すべてをまとめあげるために我々はいくつかの問題に立ち向かっている。正しいスペックを手に入れるためにやるべきことが数多くあるが、クルマに搭載する自信がある」と語っている。僕らはすでにファイヤアップできてるしね」といくつかの問題がありながらも、自信も覗かせるコメントを残している。
しかしチーム側にとっては今年からテストの日程がこれまでの8日間から6日間に短縮されたことで実車で確認する作業はこれまでよりも制限される。このため、テストに持ち込む前の信頼性やパフォーマンスが鍵を握る。まさに今の時期の問題の抽出と解決がシーズンに向けて重要なのだ。
メルセデスは今までにいくつかの問題が発生したとは明かしているものの、この段階でのトラブルはむしろ良い兆候と見るべきだろう。事前に問題が確認できていることで、開幕までに解決する時間も取れ、チャンピオンシップに与える影響も小さいからだ。さらに関連するトラブルも見つけ出し対策を打つことも可能だ。つまり、この段階で「いくつかの問題が出ている」というのはむしろ良い兆候で、開幕に向けて万全の準備が進められているという表れだと考えるべきだろう。
コーウェルが語っているように先日メルセデスは、最初のファイヤアップの音声を公開しており、エンジンが動かなくなるような問題は存在していない。更なる高みを目指すメルセデスにとって、このストーリーの公開はパフォーマンスの一部に過ぎず、新たな記録へ向けて着実に歩みを進めているようだ。
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