TRS 2020 Rd. 3 Hampton Downs Race 3 -Race1に続いてフラガがチャンピオンシップトップに立つ2勝目!

 Race3はRace1と同様にイゴル・フラガがポールポジションを獲得し、横にはリアム・ローソンが並ぶグリッドになった。角田裕毅は6位、Race2のウィナー、フランコ・コラピントは8位からスタートする。

 スタートはフラガがホールショットを決める一方で、ローソンが再びスタートでミスがあり3位まで順位を落とした。代わりにグレゴイア・ソーシーが2位に立った。また角田も良いスタートを決め4位に上がった。

 しかし直後にローソンがソーシーからポジションを取り返し、フラガへ追撃の体制を取った。また、エミリエン・デナーがストップ、リタイアした。これによりSCが導入された。

 残り18周のところからレースはリスタートした。リスタートのターン1ではサイドバイサイドになるもフラガも必死のブロックでローソンにトップを譲らなかった。

 残り15周のところでローソンがスローダウンしていたところに、スパイク・コールベッカーが追突し2台がリタイアした。チームによればローソンから突然パワーを失ったという報告が入ったが、詳細な情報は明らかになっていないということだった。しかしチャンピオンシップリーダーが姿を消す波乱の展開となった。これでトップ3は、フラガ、ソーシー、角田となった。

 レースは残り8周から2回目のりスターとが切られたが、後方で4台が絡むクラッシュが発生していた。先頭集団の順位も変わらないまま3回目のSCが導入された。しかしコース上にあるクルマを回収するために赤旗が掲示された。

 レースはリスタートが切られ、フラガは再三完璧な防御を見せ後方のソーシーを振り切った。そしてフラガがRace1に続いて今週末2勝目を挙げた。2位にはソーシー、3位に角田が入った。コラピントは8位でレースを終えた。レースを終えたあとパルクフェルメには、息子の写真を撮りながら出迎える父親の微笑ましい姿もあった。

 Race1に続いて優勝収めたフラガにとっては大きな自信に繋がるものだっただろう。Race1では後方の展開にも支えられ、ギャップを作ることができたが、今回は再三のSCによってギャップが詰まる状況で、隙を見せることなく完璧に抑えきるRace1とは違う形での優勝だった。視聴者側からすればローソンとの一騎打ちを見たかったところではあるが、また新たなフラガの強さも伺うことができたので、良かったといえるだろう。

 これでチャンピオンシップでもフラガがトップに立ち、ローソンに対して17ポイント差を付けた。ローソンの連覇を阻止するのは、eSports出身の日系ドライバーとなる可能性が大いに出てきたが、昨年のチャンピオンもこの状況に黙っているはずがないだろう。貴重な10ポイントのスーパーライセンスポイントを掛けて、戦いはますます激しくなる。

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