TRS 2020 Rd. 2 Teretonga Race 1 -コレットが先週のリベンジを果たす!

 午前中の予選でポールポジションを獲得したのは、イゴル・フラガだ。自身初のポールポジションとなった。

 スターティンググリッドは予選でのペナルティによって予選結果から変化し、9位に角田裕毅、13位にリアム・ローソンというグリッドになった。

 朝に雨が降っていたテレトンガはスタート時には快晴となり、ニュージーランド特有の強風も今日は控えめだ。

 4位スタートのコレットがロケットスタートを決めて、ターン1で一気にトップに立つ。フラガはスタートの蹴り出しが悪く3位へ交代した。そしてジャクソン・ウォールズが角田と接触、その後方で同時にスパイク・コールベッカーにも接触がありクルマを止めたため、SCが導入された。またウォールズはこの接触でフロントサスペンションを壊しリタイアとなった。一方角田はこの接触の影響で最後尾近くにまで順位を落とした。

 4周目からレースは再開。2位争いを繰り広げるグレゴイア・ソーシーとフラガだが、ソーシーのペースが上がらず、フラガが0.2秒差で接近しチャンスを伺う。その隙にコレットがギャップを広げ、独走体制となった。ソーシーはたびたびラインを外し、クルマを滑らせている様子が見られ、苦しい状況に置かれているも、何とか2位のポジションを抑えている状態だった。

 そしてそのままの状態でテレトンガのRace 1をコレットが制した。最初のロケットスタートが非常に効果的で、ソーシーが苦しんで後方を抑えていた状況も功を奏し、一度もトップを譲ることなく優勝を果たした。先週のハイランズでは最初にチェッカーを受けたが、ペナルティによって優勝を逃した。しかし1週間でそのリベンジを果たした。

 13位スタートだったローソンは最終的に5位のコーエンの背後まで迫り、高速コーナーのターン1で数センチ単位のサイドバイサイドとなるが、抜けず6位となったが、Race 2ではポールポジションの可能性もあるため、予選順位から考えれば最低限の仕事はできた。

 角田は1周目の接触で後方に沈んだ影響が最後まで響き、10位以内に入ることもできなかった。レース途中は順位挽回をするために、前車にプレッシャーを掛ける姿も見られたが、追い抜きは少なく、上位進出はならなかった。

 コレットはレース後「4位からいいスタートが切れて、クルマもとても良い状態で勝てたから本当に嬉しいよ。スタートのターン1はリスキーではあったけどうまく前に出ることも出来たしね。公式結果が出るまではどうなるかわからないけど、みんなが本当に良い仕事をしてくれたよ」と語り、先週の経験もあって、今は落ち着いて最終結果を待つ姿勢だ。

 今日のレースで印象的なのはコレットの優勝の決定打となったロケットスタートだ。ターン1までの距離がさほどないテレトンガのレイアウトだが、前方がもたついている中を躊躇なく前に出たアグレッシブさは見ているこちらもスカッとするようなスタートだった。その電光石火のようなスタートで得たポジションをしっかり守りきり、堂々としたレース運びを見せた。

 先週のハイランズではRace1で受けたペナルティからリズムを崩し、良い結果は残せなかったが、今週は最高と言える出だしを決めた。残りの2レースで最高のリズムを掴んだ時に、何を見せてくれるのか楽しみになるレースだった。

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