F1ニュース日記 -ルノーがオコンへ期待すること

 ルノーに今年から加わるエステバン・オコンに、チームは大きな期待を寄せている。今回は彼に掛けられた期待の大きさを考えていきたい。

Ocon brings "new energy" to Renault - Abiteboul
Renault Formula 1 team boss Cyril Abiteboul says Esteban Ocon will bring a "new energy" to the Enstone team in 2020

 まずオコンがこれまで収めてきたF1でのキャリアを振り返ってみよう。

 オコンは2016年のベルギーGPでマノーからデビューを果たし、そこから2017年のブラジルGPまで27戦連続で完走を果たすという偉業を成し遂げている。3年目の2018年は財政難にあったフォース・インディアにいるという苦しいシーズンであったが、ポイントを稼ぎランキングは12位となった。2019年はシートが喪失し、1年間メルセデスのシミュレータードライバーとして浪人生活を送ってきた。

 決して順風満帆とは言えないオコンのF1でのキャリアだが、デビューから27戦連続という記録が表しているように、オコンの持ち味はレースでの堅実さだろう。F1でポイントを稼げるのはレースだけであり、いくら予選で速く走れていても、決勝でタイヤマネジメントがよくなかったり、他者との接触が多いとポイント獲得には結びつかない。特に入賞を毎回争う中団勢において、安定してポイントを取れるのは大きな強みである。

 そのオコンが再び今年F1のレギュラーシートへ戻ってくることになった。昨年は中団勢の中で苦しみ、PUカスタマーであるマクラーレンにコンストラクターを追い越されるという屈辱を味わったルノーにとっては、オコンの加入は大きな希望となるだろう。その期待はこの記事のアビテブルの言葉からも読み取れる。

 彼は我々とは違った手法、新しいエネルギー、新しい攻めの姿勢を持って我々をプッシュしてくれるだろう。 私は彼に対して、メルセデスで培った経験を活かしてくれると思い、とてもポジティブに期待している。

https://www.autosport.com/f1/news/147986/ocon-brings-new-energy-to-renault

 特にアビテブルが期待しているのは、去年オコンが担当したメルセデスでのシミュレータードライバーとしての経験だ。メルセデスはチャンピオンチームであるため、ルノーには持っていない数々の強みを持っている。そしてその強みをルノーの中で一番理解しているのは、間違いなくオコンだ。そのオコンがルノーとメルセデスを比較して見ることで、ルノーに不足しているものに気が付き、指摘し、チームはそれに対してすぐに改善を施す、この循環がチームにとって目標達成のための要素になるとアビテブルは期待しているはずだ。

 今復帰を果たしたオコンに対しては、単なるカムバックをしたドライバーとしての期待だけではなく、チームを引っ張る存在としても期待されている。ダニエル・リカルドも同様にレッドブルで培った経験を持っている。その2人のタレントを活かして、昨年の悔しさを晴らすことができるのか、ルノーの戦いに注目がかかる。

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