F1ニュース日記 -Dr.マルコがジュニアドライバーに厳しい理由

 今日紹介するニュースはこちら。レッドブルのDr.ヘルムート・マルコが卒業したレッドブル出身のドライバー起用について語ったものだ。

Marko: F1 door closed for ex-Red Bull Formula 1 juniors
Red Bull will not consider bringing former juniors like Jean-Eric Vergne back into its Formula 1 fold in the future, according to its motorsport advisor Helmut ...

 この記事の中で書かれているマルコが主張していることはこうだ。

 F1ドライバーとして迎え入れるには優勝するポテンシャルがなければならない。だから私は厳しくドライバーを選んでいる。これに対して批判される理由が分からない。なぜならチームはフルシーズン戦うための資金を彼らに投資をしており、それがなければ彼らはこのような舞台に立つこともできないのだから。

https://www.autosport.com/f1/news/147970/marko-f1-door-closed-for-exred-bull-juniors

 この言葉を見た時に私はテクニックだけでは上がることのできないF1の厳しさを再認識した。実際、F1に乗るためにはスキルだけでなく、年間を通して戦えるだけの資金力も必要とされる。例えばランス・ストロールのように個人で資金を持ち込んでチームを支える人がいる一方で、シャルル・ルクレールやピエール・ガスリーのようにジュニア時代からチームに支援を受けて、チームが提供する環境の中でトレーニングを重ねてF1のシートを獲得したドライバーもいる。

 レッドブルの場合は、将来有望なドライバーをカートの頃から見定めて、早いうちにドライバーをサポートすることで、F1でも勝てるようなドライバーへと成長させるやり方を取っている。会社が経費を払って、そのドライバーに投資をしているのだから、当然それに対する成果は求められる。会社員なら売上が主な評価となるが、ドライバーの場合はレースでの成績が評価の対象となる。マルコの言うように、「優勝するポテンシャル」がないと判断された時には成績を下げて優遇を減らすのは会社として真っ当な方法だとは思う。

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