TRS 2020 Rd. 1 Highlands Race 3 -ローソンが圧巻の2勝目

 Race 3も快晴のもと行われた。TRSにとってこのRace 3がメインレースで、週末最後のセッションとなるため、全員リスク覚悟で戦うため、最もプレッシャーと激しさが増すレースになる。

 Race 3は朝に行われた予選2回目の順位でグリッドが決まるが、ポールを獲得したのは、Race 1で優勝を果たしたリアム・ローソンだ。そしてペナルティによってRace 1の優勝を逃したカイオ・コレットが横に並んで、早速因縁のフロントロウ対決となった。

 カイオ・コレットはフォーメーションラップに出るも、サスペンションにトラブルがありピットレーンへ向かったため、スタートのグリッドに付くことができなかった。予選1回目からいきなりのポールポジションを取り、Race 1でも完璧なドライビングを見せていただけに残念な結果となってしまった。

 横に並んでいた今週のライバルがいなくなったローソンは完璧なスタートを決めた。2位以下はフランコ・コラピントとイゴール・フラガ、そして角田裕毅が接近する展開となった。

 残り8周のところでジャクソン・ウォールズがストップ。ローソンとコラピントとの差は3.8秒だったが、SCが導入された。

 レースは残り4周のところから再開した。ローソンは再び完璧なリスタートを決めて、危なげなくトップを守った。ローソンはSCがあってもまったくスキを見せない走りで今シーズン早くも2勝目を挙げた。2位はコラピントがタイヤのグリップに苦しみながらも最後まで守りきった。3位にはイゴール・フラガが入り、角田は4位で終わった。

 リアムはレース後「スタートは良くて、序盤は楽に行っていたよ。序盤のうちに十分なギャップを作れたからあとはマネジメントするだけだった。SCが入ったおかげでまた同じことをする羽目になって長いレースになってしまったね(笑)」と語り、インタビュー後もボソッと「ああ長いレースだったあ」と本音をこぼすほど、余裕な表情を見せていた。

 最終的にローソンはリスタート後からの8周で2位のコラピントに2秒差を付けた。この強さはやはり前年のチャンピオンとしての走りを存分に見せつけてくれた結果だと思う。逆に言うと今回のレースに彼のライバルとなるようなドライバーがいなかったのもあるだろう。そのライバルと成り得たのは、コレットだったと思うが、スタート時のトラブルが非常に悔やまれる。しかし、Race 1での走りを見れば残り4週間の間でも魅力あるレースを見せてくれるだろうし、ローソンの連覇を阻止する強いライバルになってくれることを期待したい。

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