1月7日の日本時間19:30に、レッドブルがマックス・フェルスタッペンとの契約を2023年まで延長することを発表した。今回はこのニュースから、レッドブルがフェルスタッペンとの長期契約を結んだ意図を考えてみる。

何年にも渡って僕はチームに近づいていくことで成長したし、情熱を分かち合える人たちと仕事ができて本当に楽しいんだ。ホンダも仲間に加わって、 この12ヶ月以上多くのモチベーションと、共に勝つことの恵みを受けることができた。僕はレッドブルとホンダのパートナーシップと今できていることに対してリスペクトしている。僕はレッドブルと一緒に勝利して、ワールドチャンピオンを獲得することが目標なんだ。
https://redbullracing.redbull.com/article/max-attack-2023
このようにコメントしたフェルスタッペンからは、レッドブルとホンダのチームワークを気に入っており、このチームでチャンピオンを獲りたい意思が伝わってきた。彼にとってこの長期契約は、彼が大事にしているチームで大きな目標を達成することに集中するためのものだと思う。短期の契約ではチームも開発に集中できなかったり、自分自身も将来のことを気にかけなければならない機会も多くなってしまう。それらのリスクを危惧して長期的な契約を結んだと思う。そしてこの契約はレッドブルとホンダに対して信頼を置いているという彼なりのアピールなのかもしれない。
クリスチャン・ホーナーは次のようにコメントを残している。
2021年のレギュレーション変更に対して彼と挑戦できることが、様々なエリアに対して多くの可能性をもたらしてくれるだろう。マックスはチームにとってかけがいのないものということは既に証をしてくれているし、ホンダとのパートナーシップに対して絶大な信頼を寄せてくれている。
https://redbullracing.redbull.com/article/max-attack-2023
ホーナーからの言葉からはフェルスタッペンとホンダの信頼関係の強さを思わせる表現が出てきている。レッドブルとホンダのチームで、マックスと共にワールドチャンピオンを目指すことの意味深さを示しているように思う。
レッドブルとホンダのパートナーシップは2021年まで継続することが昨年の11月で決まっている。その上で今回はフェルスタッペンと2023年までの契約延長が発表された。2019年シーズンで3勝を挙げたフェルスタッペンはレッドブルにとっては無くてはならない存在であることは明らかだ。同様にホンダとのパートナーシップでも初年度から成功を収めており、レッドブルにとって簡単には手放したくないサプライヤーであることも伺える。
2019年シーズンでの結果が、レッドブルにとっての自信へと繋がり、チャンピオンシップ獲得への可能性を大きくしたと言えるだろう。それを確実なものとするために、レッドブルはホンダとフェルスタッペンに長期的な契約を結んだのだろう。そしてレッドブルは2021年に控える大変革をこのパートナーシップで挑み、チャンピオンシップ獲得への歩みを進める決心をした。
レッドブルとホンダのチームが結成されてから1年経った今、この契約から見えるのは、このチームは強固な信頼関係が築き上がっており、チャンピオンシップに挑戦する準備が整っていることだ。2019年シーズンの反省点を活かして、足場を固めた今、これから控える今後のシーズンに期待と注目がレッドブルに集まりそうだ。
コメント