2019年のF2を振り返る! ターキー的ベスト3レース

 いよいよ2019年も年の瀬ということで、今年のF2のベストレースを挙げながら激動のシーズンを振り返りたいと思います。今シーズンは2018年シーズンから卒業したドライバーが多く、新しい顔ぶれになりました。ベルギーでは悲しい出来事も起こり、今までのどのシーズンよりもタフなものだったと思います。その中でも個人的にお気に入りなレースを、ターキー的ベスト3レースとして挙げていきます。

1. モナコ Sprint Race Winner: アントワーヌ・ユベール

 PPからスタートしたユベールが最後までトップの座を守りきり、F2初優勝を飾ったレースをまずは挙げたい。このレースの凄かったところは終始ユベールとルイ・デレトラズのトップ争いだ。1ミスでガードレールの餌食となるモナコで、30周もの間ユベールはミスすることなく、PP to Winを果たした。最終的には0.059秒差での勝利となったが、私が知る中ではF2史上で最も接近した1位と2位のギャップだろう。

 近年はF2以下のカテゴリーがモナコでレースをすることも無くなったので、このコースを走ったことがないドライバー達が、極限状態でタイヤマネジメントをし、バトルをし、完走させること自体が超人的な能力だと思わせる。何よりこのレースでは、F2デビューイヤーであるユベールがノーミスで、トップの座を譲ることなく、初優勝を果たしたことで、その凄みが増したと思わせてくれた。もちろん、今後のユベールへの注目も個人的に高まったレースと言える。

2. イギリス Feature Race Winner: ルカ・ギオット

 今年のF2シーズンを沸かせたのは、個人的に挙げるとするとニコラス・ラティフィとギオットは欠かせない。その2人が最も熱いバトルを展開したのは、このレースだ。

 同じ戦略でレースを戦った2人は、ピットストップ後に激しい攻防を展開する。一時はラティフィがギオットに追突しかかったシーンもあったが、そのバトルはフェアでクリーンなものだった。クリーンな戦いを繰り広げる中でもお互いに譲らない姿勢も見せ、まさに目が離せないバトルを演じてくれた。

 F2に入りたてのまだ若いドライバーの場合、このようなバトルをすると接触し、お互い痛い目に合うことも少なくはないが、この2人は傷つけることなくバトルできたことで、そのレベルの高さを感じさせてくれる。ラティフィについては、来シーズンはウィリアムズに入るので、またこのような戦いが見られることを期待したい。

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