F1ニュース日記 -スチュワードの一貫性はどこにいった

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Verstappen: Inconsistent F1 stewards similar to football referees
Max Verstappen says stewarding in Formula 1 is the same as refereeing in football, as personal interpretation will always play a key role in decisions

 今シーズンはスチュワードに対して幾度となく疑念が掛けられるシーズンであったと言えるだろう。カナダのターン3でセバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンの先頭争い中の5秒ペナルティから始まり、オーストリアではシャルル・ルクレールとマックス・フェルスタッペンのターン3での接触。数えれば両手の数を超えるほどスチュワードの頭を悩ませるインシデントがあった。

 その一つひとつのインシデントで下された判断について、フェルスタッペンは疑問を呈していた。その疑問はまさにドライバーからすれば真っ当な意見と言える。「スチュワードは一貫性を持ってくれ、このままじゃサッカーのレフェリーと同じだ」これはフェルスタッペンのみならず、様々なドライバーが訴えている。

 特に今年話題になったのは、カナダとオーストリアでの裁定だろう。どちらもトップ争いを決定づけるシーンとなったが、カナダはペナルティが下され、オーストリアではお咎めなしと判断された。どちらも異なる理由によって裁定が下されたが、傍から見るファンにとってはどれがどう違うのかわかりにくいシーンであっただろう。

 そして何より先頭のドライバーに対してペナルティを課すことで、レースそのものがアンチクライマックスに成りかねないとして、オーストリア以降では多少の接触ではペナルティを課さなくなった。またイタリアGPではシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンでの攻防に対して、警告を示す白黒旗が掲示されるようになった。つまり、厳しくペナルティを取っていた姿勢から一転してペナルティを課さない方向へとスチュワードの判断は変化していったのだ。

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