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ウィリアムズの開発ドライバーとして、ダニエル・ティクトゥムが起用されることが発表された。ティクトゥムといえば、今年初めスーパーフォーミュラに参戦していたが、シーズン途中でレッドブルの育成プログラムから離脱した。一時はF1への道が途絶えたかのようにも思えたが、来シーズンDAMSからF2に参戦することが発表されていた。
そして今回、ティクトゥムにとって更なる追い風となるかのように、ウィリアムズへの加入が発表された。
F2をよく見ていた人はご存知だろうが、ティクトゥムが歩もうとしている道は、2020年からのF1デビューが決まっているニコラス・ラティフィが辿ってきたものだ。ラティフィは2015年からGP2(現在のF2)に参戦し、今年はDAMSに在籍していた。今シーズンは4勝を上げ、F1のフリー走行にも度々出走し、確実に準備を進めレギュラードライバーの座を獲得した。
ラティフィと同じ道を歩むティクトゥムは、マカオで2勝しているキャリアもあることから、その注目度は高まっている。また、今年はレッドブルのマシンをバーレーンとスペインでテストをした経験もあることから、実力は既にお墨付きを得ているようなものだろう。
とはいえ、彼の本当の戦いはこれからになるはずだ。というのも、来シーズンはレッドブルの育成プログラムから外れて、ウィリアムズの育成に加入する。彼の環境がここまで大きく変わるのはキャリアの中でも初めて手てとなり、今まで以上にタフなシーズンとなるだろう。また経済的な状況から見ても、レッドブルのような手厚いサポートが受けられる保証もない。その状況下でもF2のシーズンで上位に名を連ね続け、開発ドライバーとしての責務も果たすことができれば、彼のF1シートはぐっと近づくことになるだろう。それでも、F2は世界中のモータースポーツファンが注目する大きな舞台で、鳴り物入りで入ったティクトゥムにはこれまで以上に多くの人からの熱い視線が集まることは間違いなさそうだ。
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