2019年シーズンが終わってさあ2020シーズンだ!となかなか気持ちが切り替わらないこの時期だが、常に前進していくのがモータースポーツだ。それを表すかのようにFIAからも各カテゴリーの来年のレギュレーションが続々と発行されてきている。ドライバーのライセンスについて書いている国際スポーティングコード附則L項もその一つだ。そこで今回は来年に向けての予習としてF1に座るために必要なスーパーライセンスを取得するのに必要な条件をおさらいしていこう。
まずF1に出場したことのないドライバーがスーパーライセンスを取得するためには以下の条件をクリアしなければならない。
- FIA国際A級ライセンスを所持
- 有効な運転免許を所持
- F1初参戦の週末(木曜日)に18歳以上であること
- 国際スポーティングコードとF1競技規則の重要項目についてのテストに合格すること。
- 下の表にある選手権において、2年間フルシーズンの80%に参加し別に定めるライセンスポイントを3年間で40点取得していること。
- 現行のF1マシンで、レーシングスピードで周回を重ねるテストを300km、ライセンス申請の180日前に国の自動車連盟に認められたサーキットで最低2日間実施する。または現行マシン相当の操作が求められるヒストリックカーで300kmのテストを実施する。
この項目を見るだけでもお腹いっぱいになるくらい厳しい条件が付けられている。それだけF1に乗るには狭き門なのだ。特にスーパーライセンスポイントはルールが細かく定められており、自分のイチオシドライバーがそれに達しているか判断することも難しい。
ここではその点数の付け方を紹介しよう。まずライセンスポイントが獲得できる選手権とそのポイントは以下の通り。

この他にもライセンスポイントを加算できる方法はいくつかある。
- FIA選手権において加算されるペナルティポイントをシーズン中課されなければ、2点のボーナスポイントが付与される。
- FIA F3 World Cup(通称マカオGP)で優勝すると5点のボーナスポイントが付与される。
以上のポイントを獲得することで、ようやくF1に乗ることができるスーパーライセンスを獲得できる条件が一つクリアすることになる。
興味のある人は自分のイチオシドライバーだけでも点数を付けてみてはいかがだろうか。参考までに今年のF2、F3ドライバー(一部)の点数表も参考までに以下に載せておく。(ターキー調べ)
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