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アブダビGP後に2020年仕様として、プロトタイプのタイヤがテストされたが、この結果を受けて全チームが来シーズンでの適用を拒否したというもの。
もともとプロトタイプとして開発されていたタイヤは、2019年仕様のタイヤよりもデグラデーションが小さく、温度のワーキングレンジも広く取られ、ダーティエアーの中でもオーバーヒートのリスクが軽減されていたとのこと。
一見すると機能面で改善が図られていたようだが、実際にテストしたチームからはそれほどの改善もなく、否定的な印象が多かったそうだ。またこの記事にもあるようにピレリ側も2021年からは18インチタイヤが採用されるために2020年に対してはチームに大きな変更を要しないこともメリットとして挙げている。
個人的にはタイヤコンパウンドが毎年コロコロ変わって不確定要素が増えることも良いとは思うが、2021年からのF1を良くするために賢明な判断だと思う。一つ改善してほしいところを挙げるならば、シーズン後半は3つのコンパウンドが満遍なく使われ、レースの戦略も1ストップと2ストップが交錯するシーンもあった。しかし前半はピレリのタイヤ選択がコンサバだったというのもあったせいか、1ストップがメインの退屈になりやすい展開が多かった。そのため、来シーズンはコンパウンドが変わらない代わりに、積極的なピレリのタイヤ選択を期待したいところだ。
そして、コンパウンドの仕様が発表された直後、オーストラリアから第4戦中国までのタイヤ選択もアナウンスされた。変化点としてはバーレーンが今年よりも1ランク柔らかい、C2-C3-C4の選択とした。初開催となるベトナムはストリートサーキットではあるものの、一番柔らかいC5は採用せず、C2-C3-C4の組み合わせとなっている。
ベトナムはまだ路面が舗装されていないこともあり、路面の特性はまだ分からないこともあり、この組み合わせが採用されたと考えられるが、どのような反応を示すのか注目したいところだ。
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