今シーズンの中団争いはV6ターボ時代になってから、一番の激しさだったと言っても過言ではないだろう。ドイツGPでのダニール・クビアトの3位、ブラジルGPのピエール・ガスリーが2位、カルロス・サインツが3位を獲得したシーンは今も印象が強い。それだけではなく、予選では毎戦0.1秒のギャップが連なる接近戦が絶えず繰り広げられ、Q3進出者も毎回入れ替わるものだった。
そんな激闘を締めくくる舞台のアブダビでは、ファイナルラップのセクター3まで戦いが続いており、今年の中団争いの激しさを具現化しているように見えた。特にセルジオ・ペレスがターン12でランド・ノリスをサイドバイサイドで抜いたシーンは個人的に最も印象が強い。なぜこのオーバーテイクが果たせたのか、データを見ながら振り返ってみよう。
コメント